視察日付:2025年12月6~8日
異常な夏の暑さが到来する近年、在宅勤務の事業主にとって「夏の避暑」は単なる贅沢ではなく、仕事のパフォーマンスを維持するための死活問題となりつつあります。
東京の自宅オフィスの猛暑を抜け出し、涼しい場所で集中的に仕事をしたいーーー。そう考える方も多いはずです。
真夏の東京を離れ、少しでも快適に過ごせる場所はないかと考え、約4週間ほど滞在できる拠点を探しました。そこで候補に挙げたのが、東京(新宿)から特急一本でアクセスできる長野県松本市です。不動産視察も兼ねて、実際に滞在してみることにしました。
1. 実際の体感:昼は暑く、夜は劇的に涼しい

結論から申し上げますと、松本駅周辺は、昼間はやはり暑いです。
盆地特有の陽射しがあり、「避暑地=一日中涼しい」という過度な期待は禁物でした。
しかし、日が沈んでからの空気は東京とは別世界です。
東京で熱帯夜が続く期間でも、松本では窓を開ければ涼しい風が通り、エアコンなしでも過ごせる夜もありました。
数値で比較すると、その差は一目瞭然です。
過去3年間(2023〜2025)夏の平均気温比較
松本は東京より平均して約5℃気温が低く、特に夜間の差が際立ちます。
| 年月 | 東京都心(平均) | 松本駅周辺(平均) | 気温差 |
| 2023年(7/8/9月) | 28.5℃ | 23.7℃ | 4.8℃差 |
| 2024年(7/8/9月) | 28.7℃ | 23.9℃ | 4.8℃差 |
| 2025年(7/8/9月) | 29.4℃ | 24.2℃ | 5.2℃差 |
時間帯別の温度差(7〜9月平均)
特筆すべきは「夜の涼しさ」です。最低気温で7〜8℃の差があることが、体力の回復に大きく寄与します。
| 指標 | 東京都心 | 松本駅周辺 | 気温差 |
| 最高気温(日中) | 約32〜34℃ | 約28〜30℃ | 約4℃差 |
| 最低気温(夜間) | 約25〜26℃ | 約15〜19℃ | 7〜8℃差 |
2. 不動産視察:避暑オフィスとしての賃貸物件
今回は、来年の夏に備えて約1か月の滞在を想定し、物件を探してみました。
しかし、松本駅周辺の不動産事情には、都心とは少し違う独特の課題があることが分かりました。
- 長期滞在インフラの不足:リゾート地のような長期滞在型ホテルや、ハイグレードな民泊は意外にも少ない印象です。
- 「生活」には最適、「観光」には……:駅周辺は日常の買い物や食事に困ることはありません。東京での生活をそのままスライドさせる「利便性」は高いですが、車がないと行動範囲が限定されるため、いわゆる「素敵な避暑地ライフ」を期待すると物足りなさを感じるかもしれません。
唯一の現実的な選択肢「マンスリーマンション」
広範囲に探した結果、1ヶ月単位でデスク環境が整い、即入居できるのはレオパレスのマンスリー契約が唯一無二の選択肢でした。

駅までは徒歩10分以上かかりますが、駅からは商店が並ぶ主要道路を通って安全に歩くことができます。イオンモールもすぐ近くにあり、生活に不便を感じることはありません。

まずはこうしたマンスリーマンションで「お試し滞在」をし、十分に満足できる環境だと確信した上で、中古マンションの購入などを検討するのが不動産投資・所有のステップとしては現実的でしょう。
もっと立地条件の良い賃貸物件もありますが、当然のことながら、1か月という短期の賃貸契約を受け入れているところはほとんどありません。

3. 究極のリフレッシュ:雲上の「王ヶ頭ホテル」
もし、松本での避暑オフィス期間中に心身が疲れ果てたら、ぜひ訪れたい場所があります。
松本駅から送迎バスで約1時間15分、美ヶ原高原の頂上に位置する「王ヶ頭(おうがとう)ホテル」です。

真夏でも、山頂のホテルでは太陽が雲に隠れると、日中でも気温が20℃を下回り、肌寒く感じるほどです。
- そこは別世界:標高2,000m! 真夏でも下界の暑さが嘘のような冷涼な風が吹いています。
- 超短期集中オフィスとして:1ヶ月の長期滞在は予算的にも予約的にも難しいですが、2泊だけでも滞在できれば、猛暑で疲弊した思考がクリアにリセットされます。
- 都心からわずか約4時間:新宿から松本まで約2時間30分、そこから送迎バスで約1時間15分。標高2000mの別世界に到着します。
ただし、このホテルは「日本一予約が取りにくい」と言われるほどの激戦区です。ネットの予約サイトを頻繁にチェックする根気が必要ですが、その価値は間違いなくあります。

早朝、部屋のテラスに出ると、これまで見たことがないほど壮大な雲海が目の前に広がります。

このような信じられないほどの大自然の中にある素敵なオフィスを、1〜2日間だけでも体験してみませんか。
まとめ:松本は「夜の眠り」を取り戻す場所
松本駅周辺を拠点とした避暑オフィスは、「昼間の利便性は維持しつつ、夜の快適な睡眠を確保する」という目的であれば、非常に理に適った選択です。
まずはマンスリーマンションから、夏の働き方を変えてみるのは良い選択であると結論付けます。
その他考察:
不動産投資の視点で見れば、今後のさらなる温暖化を考えると、こうした「特急一本で帰れる冷涼な地方都市」の中古ワンルーム需要は、今後ひそかに高まっていくのかもしれません。



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